 | しあわせにできる 9 谷崎泉 /cut 陸裕千景子 シャレード文庫 2006-05-30
★★★★★☆☆☆ |
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まだ入手出来るのは数日後だと思っていたのに買えてしまったもんだから、嬉しいわワクワクして我慢できないわで、やろうと思ってたこともすっかり忘れて帰宅後すぐさま読み耽ってしまいました。面白かったーっ! おかげで何をやろうとしてたのかまだ思い出せません; そんなに好きなのか。好きなんだろうな、うん。
本当にもうね。楽しくて楽しくて最初から最後までニヤニヤしながら読んでました。前の巻で本田さんと久遠寺の2人のことは一区切りついてるので、恋愛方面でのハラハラ感というのはないのですが、それを抜いても色々と楽しみどころがたくさんなんですよねー。気持ちを自覚してからの本田さんの恥ずかしがる姿とか本心を素直に言えなくてもどかしいところとか、それを判ってるのに知らないふりして楽しんでる久遠寺とかー。
建材3課一同の相変わらずのはた迷惑っぷりも素晴らしく。今まではいいから休ませてくれとか久遠寺との関係を見つからないように〜とかいう理由だったのに、久遠寺と2人きりでのんびりしたいですって!いやーもうなんですか。本田さんの新しい一面を見てしまったっつーか。ニヤニヤ笑いが止まりませんでしたよ。本編も書き下ろしも建材3課メンバーの活躍っぷりは最高でしたね!各務と落合さんは最強ペアだなぁ(笑)落合パパママもレギュラー入りしてきましたねー(笑)
そして、新たな人物登場!で続きが気になりますわ〜。一人は謎なままだし、もう一人はあの生意気な性格が今後どう変わるのか興味津々。そしてこの2人って本田さんにどう関わってくるのか・・・。東郷は本田さんに惚れちゃったりするんでしょうかねー。ふふふ。楽しみだなー。
本田さんと久遠寺の血縁関係のことは一段落しちゃったから、しばらくは新キャラ交えての新しい環境の話が続くのでしょうか。そっちも気になるけど、映さん好きーな私としては、そこら辺も適度に触れてくれたらもっといいなーなんて(笑)楽しかったから後で気づいたくらいなんだけど(苦笑)でも今回は全くご登場されなかったしね・・・。でももう出てこないなんてありえないと思ってますから。
あー早く続きが読みたいよーっ。
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第一部クライマックスの巻です。全サにつられて買った(苦笑)雑誌の方で、今回収録の1話目を先に読んでしまってたんですね。なので、ようやくクライマックスが読めて嬉しいです。あー、やっとすっきりした!って気分ですよ。
白金に住み始めてから変化がはっきりと感じられた本田さん。ずっと嫌だ嫌だで何巻も変化らしいものが見られなかったのを思うと、現在の展開は喜ぶべきことですよね。でも本田さんのイメージというと、いつもポンポン文句言ってる絵が浮かぶくらいで。久遠寺への気持ちに素直になった本田さんのやさしい雰囲気には、とまどいもやはり感じてしまいますね。ちょっと複雑な心境です(苦笑)
昴の件はもっとドロドロなものがあった方が盛り上がってよかったんじゃないかなぁとも思いますが。そうすると本田さんがひどいめに遭うってことだしね〜。徳永のおじいさまが見れたのも楽しかったので、それでいいか〜って感じでしょうか。
そして毎回言ってる気がするんですが、今回も書き下ろしが良かったです。なんと、本田さんの出生の秘密の巻、ですよ〜っ。それだけでも期待しまくってたんですが、それに徳永さんと久遠寺家までしっかり入ってるし〜。久遠寺兄弟の幼い頃、特に映さんの養子の経緯まで見られるとは思ってなかっただけに、すっごく嬉しかったです。映さんが、まだ小学生なのにすでに映さんで!(笑) だけどやっぱり子供なところも見せてくれてて可愛いの〜。それに徳永のおじいさまもお気に入りの人なのですよ。彼が拗ねていじわる言ったりしてて、デキる人なのにそんな風に振る舞っちゃえる人って好きですね。映さんと似たもの同士な共通点も感じたり出来たし、稀薄な印象のあった血縁関係も意外に親しい(??)つき合いがあったんだなぁって。これまでに比べてグッと身近に感じられるようになりました。
正直なところ、第一部でこんなにも本田さんの出生の秘密について明らかになってくれると思っていませんでした。実は同人誌の頃から読んでたのでここまでのおおすじは把握出来ていたんですが、これからは未知の領域に入ります。ここまで秘密が分かったら、もう2部はそこらへんから離れた話になるのかな。想像つかないわ〜。でも知らない分だけもっと楽しめるかな〜と期待もしています。
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 | 地上に堕ちる間に 谷崎泉 /cut 北畠あけ乃 CROSS NOVELS 2005-06
★★★★★☆ |
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なんらかの事情で東京の中学の寮に入って以来、ずっと故郷から離れた暮らしをしていた諒と岳雪。諒は岳雪に対して盲目的な全幅の信頼を寄せていて(その原因などは後々語られているのですが)。その普通の親友関係とは違う2人の関係が、岳雪が故郷に帰ると告白したことで終わろうとしている。そんなところから物語は始まっていました。
シャレードの方の「しあわせにできる」とは印象がガラッと変わり。とても静かな雰囲気の漂うお話でした。
諒は岳雪のことを神様だと思っていて。そこまでの存在と考える所以はなんなんだろうというのが一番の関心事でした。それが終盤までお預けされるというのは、関心をずっと引っ張ってくれているわけで。でも、中盤に入っていた過去に遡っての話がクリストフとの出会いから始まっていて、クリストフがとても諒に献身的に接してくるのです。だからこそ諒は傾いちゃったんだなぁという理由としては納得できるのです。でも、岳雪の方についてあまり触れられていないために、どうしてもクリストフに気持ちが移ってしまって。クリストフの諒に見せる子供っぽい言動など、見ていると諒がホントに好きなんだなぁって思わせてくれてて、あんなに尽くしているのに可哀相すぎる・・・という気持ちが強くなってしまいました。クリストフとのことよりも多く、過去の2人でずっと一緒にいることを疑いもしなかった頃のことや岳雪サイドからの描写などが入っていたら、岳雪でないとやっぱりダメなんだなぁと思えたような気がします。
あと全く個人的なことなんですが、彼らの故郷が金沢になっていまして。私が石川人なので、金沢を選ばれたことは嬉しかったのです。でも東京との対比で雪国は〜みたいな表現が結構あって。子供の頃ならいざ知らず、大雪だという年でもなければあまり雪が降らない地だと思っている私としては、新潟や東北方面が雪国という印象があるのですよ。なので読む度なんとなく違和感を感じてしまったのでした。ほんとに個人的だな(汗)
でもいいと思うのは、諒は岳雪だけだと思っていても、高校卒業してから仕事をきっちりとこなしてるし、仕事に対してのプライドもあるということですね。岳雪のことで崩れたときはそれも崩れるわけですけども、他を全く排泄して生きていくなんて非現実的だしそういう人物が主人公だと好きにはなれないだろうなと思うのです。
そういえば諒は黒しか着ないというのは、何か理由があってのことだと思っていたのですが、特には書かれていませんでしたね。ただのこだわりだったのでしょうか・・・。
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前回の引っ越し騒動の後。本田さんの久遠寺への態度が変わってきましたよね。表面上はずっと不本意だって態度を通しているけど、白金の家にきてからの本田さんは肩の荷が下りたって感じで。こんな表現は変かもしれませんが。花見で賑やかな風景でも、皆わいわい騒がしいのはいつもの面々だな〜ってのは同じだけど、本田さんの気持ちの持ちように変化を感じました。昴の登場もあって、確かに心が弱くなっているなぁという印象は拭えませんが。まあ現在は環境が変わったばかりというのも重なってますからね。
今回嬉しかったのは書き下ろし。堂島さんとまゆりさんのお話だったのです。今まで堂島さんてなんとなくスマートな印象持ってたんですが、それと違って人間くさくてちょっと鈍くさい人なんだなぁって。それに、予想してたよりまゆりに対して堂島さんは熱い気持ちを持っていたりして。2人の歩み寄りの過程が本編の2人(主に久遠寺の強引さが原因ですが(苦笑))と対照的で新鮮な感じでした。あと、久遠寺の学生の頃なーんて昴との確執の片鱗も見えたりして、映さんも出てきて、なかなか美味しいお話でした。
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