 | 笑わない人魚 今市子 インファナルコミックス 2005-02-16
★★★★★☆ |
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”叔父さんは人魚を飼っていた”。人魚っていってももちろん本物ではないんだけど、幻想的な感じが素敵なんですよね。プールで泳ぐ場面を見て、その姿に魅入ってしまった寺島の相手に囚われた感覚が、人魚と思ってしまった気持ちの中に表れてるような。後で種明かし、というか事実が分かるんだけど、少年の頃の記憶が汚されたって感じはしなかったし。その頃を語って感傷的なってる人魚(見城)の憂い姿とかもいい感じで。夢の中の人ではなくなって現実を知ったけど、惹かれた気持ちは変わらない。綺麗なだけで終わらせずちょっと苦い思いも味あわせてくれるのがいいなと思う。
しかしその次に収録されていた「青髭の友人」が〜。これは納得いかん。個人的に解せない内容だった・・・。奇妙な関係にある2人というのは、何で繋がっているんだろうって興味惹かれたんですけどね。カクに結構肩入れしてしまってたのかも。彼自身は後悔してないとしても私は許したくない〜って。そんな気持ちが強く残ってしまったもんだから、上の星の数にかなり影響してしまった(苦笑)
「真夏の城」は、『楽園まであともうちょっと』のもとになった作品なんですね〜。2人の関係は楽園〜の方と少し違うのかな。知ってる2人なんだけどしっくりこないような、少し奇妙な感覚になりました。しかし浅田とお兄さんの関係には興奮しましたわ〜。しかしここ数日読んだ中で血縁系のが何個もあった気が。全部中身を知らずに読んだのだったのに集中したもんだ。それにすべて反応してる私って一体(笑)
書き下ろしの「廻遊魚の孤独」は表題作のその後みたいな番外だったんだけど、こっちはちょっと分かりにくかったかも。でも夜の別荘でのシーンはよいなぁ。
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 | 大人の問題 今市子 花音コミック文庫 2005-10-28
★★★★★☆☆ |
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以前の花音コミックスのも読んでいるのですが、文庫化されたのをいい機会と思って購入しちゃいました。(実は今さんの本は友人頼みなので、これまで買ったことがなかったんです。)
違いは表紙と描き下ろし。描き下ろし「大人の応用問題」は1ページだけですが、彼らの8年後が見れます。悟郎が幸せそうな顔してるんだよ〜。
巻頭に登場人物紹介あってもほとんど見ない人なんですが、今回は読んでみました。書いてあったことを踏まえて漫画読むのも面白いものですね〜。悟郎の指輪プレゼントは好意の表れなんですね。パパとの出会いエピソードの指輪の話は特別な気がしてたけど、直人のお母さんにも会ってすぐくらいにプレゼントしてたもんね〜。あとパパさんの寝室にある巨大テディ・ベアの説明が面白かった。なごりって(笑)
クセのある人達ばっかり出てきて賑やかで面白いですねやっぱり。常になにか騒ぎが起きてる感じのドタバタコメディです。パパさんと悟郎のラブラブなシーンはほとんどありませんが、でも悟郎がパパさん好きなのがすっごい伝わってくるんですよね〜。だから関係自体はラブラブなんですよ。そういうシーンがないだけで。でもないからこそ、たまに寄り添う場面が見れだけですごく嬉しくなれるのね。私、悟郎が好きなんですよ。
直人は父親がゲイだし、その再婚相手のお兄さんと母親が不倫関係になっちゃうし、彼女の家は・・・だし、なかなかの波瀾万丈ぶりですよね。で、円形脱毛症と時々お友達になっちゃうんだけど(苦笑) でも思ったこと悟郎に結構ズバズバ言っちゃってるし、パパさんの家に悟郎のご飯をたかりに行ってるし〜。振り返ってみれば楽しい人生と思えるんじゃないかな。
しかし文庫の表紙、直人が結構格好いいよ?これじゃ知らない人は悟郎ちゃんの相手が直人みたいに見えそう。違いますよ、後ろのおじさまですから〜。
ちなみにこの作品はドラマCDも出ています。そちらも笑えるし面白いですよ〜。そしてこっちもやっぱり悟郎がよいです。関俊彦さんが悟郎役。あ、私が関さんの声好きだから余計気に入ってるのかもしれない。でもそうじゃなくてもきっと楽しめたと思います。
そういえば、ブックレットの4コマ?にあった読者からの質問に、どっちが受か?ってあるんですよね。私はパパさん×悟郎だと思ってたんですけど違うんでしょうか。でもそういう質問がくるってことは逆に思ってる人がいるってことなのかな。パパさんの好みはKにえKぞーみたいなのだったから、パパさんが攻めだったはず。だから、そのままパパさんが攻めのままで合っていると思いたい。とうが立ってるけど一応ヲトメなので(苦笑)夢を見させて下さい・・・。
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あぁ、奴らをもっと見ていたかった。これで終わりなのが名残惜しいです。今回改めて強く感じた。私は浅田がかなり好きなのだ。そして小百合さんもとても気に入っている。寺沢さんもなにげにお気に入りだ。はっきり言ってこれに出てくる人物って普通そうな人がほとんどいない(笑)すごく愉快な人達で面白いんだよね。
小百合さんは以前よりこの巻での彼女を見てより気に入った感じですね。2人を観察して楽しんでるようなところも好きだけど、同級生に出会って一騒動な話があったからかな。だからか、最終回のカラーイラストがすごく好きだった。一応この漫画は浅田と川江が恋人同士なのに、なぜそーゆー気配の感じられない絵を気に入るのか(笑)
しかしやはり2人がいつ最後までやっちゃってくれるのかというのは、ずっとヤキモキさせられていたことなので、その点ではようやくそこまで到達してくれて少し落ち着きました。でも足りない。もっと見たかった(苦笑)・・・とか言っておきながら、今回かなり2人がラブラブな雰囲気だったのでちょっとびっくりでした(笑)騒動があったりしても2巻までで慣れてしまったせいか(爆)、そんなに色々起きてた感じもなかったし余計そう感じたのかも。って、私がもっとドタバタな展開を求めていただけかもしれませんが。
最後の描き下ろし部分も、ページ数少ないのに十分に面白ネタが詰まっていました。やっぱ猿並さんの行く末が気になりますよね。そして小百合さんの寺沢との面会シーンが可笑しくて気に入ってます。
浅田は川江にもうベタ惚れなんだろうけど、結構あちこちでいい男〜って見とれているから面白いですよね。今後それでちょっとケンカとか起きそう?でも、今回悪い男にひっかかった女性が出てきましたけど、暴力とは違うけど、やっかいごとを背負ってるって点で、浅田も悪い男にひっかかったなぁという感じが否めませんなぁ(笑)でもあの幸せそうな顔を見ちゃうと、本人が幸せならそれが一番なんだろうなという気にもさせられます。それに彼といると、今後も退屈する暇がない毎日を過ごせそうですしね。飽きないことが大切ですよ(笑)
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 | 五つの箱の物語 今市子 ソノラマコミック文庫 2005-04-22
★★★★★☆☆ |
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「箱」がテーマのお話5つと、他に読み切り4つが収録されています。
箱の5編は1つ1つのページは少なめなのですが、その短いページの中で描かれた物語はどれも印象的でした。ティッシュペーパー、箱根細工の箱、ダンボール・・・。箱と言っても様々。箱たちが登場人物の想いを象徴していて、その表現がなんとも良かったです。
今市子さんの作品って、絵からはおとなしくて静かな印象を受ける。お話は時にコミカルだったり、けれど、必ず心理的に怖いと思わせる要素が入っていて。そしてどこか不思議な感覚に陥ってしまうものが多いなぁと思います。その著者独特の不可思議な感覚がクセになるというか、まあ要するに好きなんですよね。
どれも印象的だったのですが、個人的に「へんなやつら」が一番印象に残っています。客の男が新しくバーにバイトに入った主人公を誘うんですが、その男は酒が入っていた間のことは何一つ憶えていない。毎晩はじめて会った人間として誘ってくるのです。そんな2人と男の妹と。たぶんちょっと精神的におかしくなっている妹の存在が、男の変な特徴による面白さだけに終わらさず、人間関係の複雑さなどを感じさせ、印象に残るものに仕上がっていたんじゃないかな〜、なんて思いました。
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