![]() | ありふれた愛の言葉 久我有加 /cut 松本花 ディアプラス文庫 2006-06 ★★★★★☆☆☆☆ |
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いやあ、やっぱ久我さんの作品好きだわ〜!
生きる気力をなくしていた誠が徐々に変化していく。陸生と新と触れ合ったおかげでやる気が出てくるのだけど、その変化として、ちょっと1品多く作るといったことがあって、そういうのがあったかくていいな〜と思いました。そんな風に自然と思えるようになっていって、保護者面談の場面でもはっきりと先生に話せていた。一番最初の彼と比べるとすごい変化で、本当に2人のことを大切に思ってるんだって伝わってきてじーんときました。
それと誠の祖父の存在。誠は家族に振り向いてもらえなかったことをずっと引きずっている。でも彼には祖父がいたんですよね。なにか強く言うでもなくいてくれて、お店も残してくれた祖父のことが語られているのを読んでじわじわと込み上げてくるものがありました。お店だけが残ったわけではなくて、そこにやってくる近所の優しい人達の存在もあるんだよね。
仕事の場面がなかったせいか、陸生はホストって風にはあまり思えなかった。でも彼は結構好きだ。誠に対して甘えた感じになっちゃうとことか可愛い。
陸生の姉に関することについては正直そこまで重くなくてよかった気がしました。父親のことはいらなかったんじゃなかろうか。でもそんな部分よりも全体的に考えたら、誠と陸生、新の3人の交流がすごく好きだったほうが勝りました。誠と陸生のラブラブっぷりも良かったよ〜。やはり年下攻めはいいですなぁ。陸生が誠の前ではがっついてるし甘ったれでホントかわいくて好き。
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生きる気力をなくしていた誠が徐々に変化していく。陸生と新と触れ合ったおかげでやる気が出てくるのだけど、その変化として、ちょっと1品多く作るといったことがあって、そういうのがあったかくていいな〜と思いました。そんな風に自然と思えるようになっていって、保護者面談の場面でもはっきりと先生に話せていた。一番最初の彼と比べるとすごい変化で、本当に2人のことを大切に思ってるんだって伝わってきてじーんときました。
それと誠の祖父の存在。誠は家族に振り向いてもらえなかったことをずっと引きずっている。でも彼には祖父がいたんですよね。なにか強く言うでもなくいてくれて、お店も残してくれた祖父のことが語られているのを読んでじわじわと込み上げてくるものがありました。お店だけが残ったわけではなくて、そこにやってくる近所の優しい人達の存在もあるんだよね。
仕事の場面がなかったせいか、陸生はホストって風にはあまり思えなかった。でも彼は結構好きだ。誠に対して甘えた感じになっちゃうとことか可愛い。
陸生の姉に関することについては正直そこまで重くなくてよかった気がしました。父親のことはいらなかったんじゃなかろうか。でもそんな部分よりも全体的に考えたら、誠と陸生、新の3人の交流がすごく好きだったほうが勝りました。誠と陸生のラブラブっぷりも良かったよ〜。やはり年下攻めはいいですなぁ。陸生が誠の前ではがっついてるし甘ったれでホントかわいくて好き。
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![]() | 短いゆびきり 久我有加 /cut 奥田七緒 ディアプラス文庫 2006-02-10 ★★★★★☆☆ |
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読んでいて心があったかくなるお話でした。もうそれに尽きるというか。
昇の祖母が開いているピアノ教室。そこが昇(攻)と八才年上の敬祐(受)が出会った場所であり、また祖母の入院が再会のきっかけ・・・とピアノに縁のあるお話でした。でも片方はピアノを止めて久しく、もう一方はあまり上手くない。主人公達がピアノを弾いて〜とかいうシーンはほとんどないんですよね。でも教室での昇と敬祐と、生徒の子とお祖母ちゃんがいる空間が暖かでいい雰囲気で好きでした。
教室でもそれ以外でも全体的にあったかい空気に包まれてるんですよね。敬祐の性格がそのまま作品の印象にも繋がってて、おっとりした感じもほのぼの好きの私は好きだった。そしてやっぱり年下攻めにも弱い私。ニコニコ笑顔のワンコ攻めが可愛くて〜っ。甘えんぼな印象が強いんだけど、でも我を押し通すような子ではなくて、常に大好きな敬ちゃんを大事に思って行動しているしっかりした子なんだよね。
それと、タイトルにもなっている短いゆびきり。なぜ”短い”に昇が拘るのか。その理由が分かった時は切なくなり、そして最後に、分かったうえで敬祐から昇に持ちかけた場面はじーんときました。読後もしばらくほんわかあたたかな気持ちになれて心地よかったです。
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昇の祖母が開いているピアノ教室。そこが昇(攻)と八才年上の敬祐(受)が出会った場所であり、また祖母の入院が再会のきっかけ・・・とピアノに縁のあるお話でした。でも片方はピアノを止めて久しく、もう一方はあまり上手くない。主人公達がピアノを弾いて〜とかいうシーンはほとんどないんですよね。でも教室での昇と敬祐と、生徒の子とお祖母ちゃんがいる空間が暖かでいい雰囲気で好きでした。
教室でもそれ以外でも全体的にあったかい空気に包まれてるんですよね。敬祐の性格がそのまま作品の印象にも繋がってて、おっとりした感じもほのぼの好きの私は好きだった。そしてやっぱり年下攻めにも弱い私。ニコニコ笑顔のワンコ攻めが可愛くて〜っ。甘えんぼな印象が強いんだけど、でも我を押し通すような子ではなくて、常に大好きな敬ちゃんを大事に思って行動しているしっかりした子なんだよね。
それと、タイトルにもなっている短いゆびきり。なぜ”短い”に昇が拘るのか。その理由が分かった時は切なくなり、そして最後に、分かったうえで敬祐から昇に持ちかけた場面はじーんときました。読後もしばらくほんわかあたたかな気持ちになれて心地よかったです。
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![]() | わけも知らないで 久我有加 /cut やしきゆかり ディアプラス文庫 2005-09-10 ★★★★★☆☆☆ |
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発売がとても楽しみだった久我さんの新刊です〜♪1つ前に発売された作品は大正モノでとても切ないお話だったのですが、こちらは現代物でかなり甘々度もアップしております。そして久我さん好きで雑誌購入もしておる私としましては、今回オール書き下ろしってことで1冊丸ごと新鮮な状態で読めて久我作品を堪能できた〜!って嬉しさも大きかったですv
貧乏苦学生の哲哉とお金持ちの息子な遠山のお話でした。2人は同じ大学に通っているけどこれまで全く共通点はなく。それが、哲哉が恋人に振られてやけ酒飲んでた時、たまたま隣に居合わせた遠山に絡んでしまったのが運命の出会い(笑)だったのですね〜。
初めは遠山の心の弱い部分にイライラなんかもしたんですよね。でも、妻子持ちの典之との関係が分かってきて。放っておけない、という哲哉のうちから湧き出る感情がすんなり自分も納得できるくらい遠山の危うさが出ていました。そんな遠山が哲哉になつく様子がとてもとても可愛らしくて。寒さに震えてた捨て猫を拾って看病してる感じだわ〜なぁんて。近づいてきてくれると可愛くてたまらない、でもこんな臆病になった過去を考えると切ない、みたいな感覚も似てるというか。
とにかく今回は遠山のつきあっている人というのが嫌な奴でして〜。しかも姑息なので簡単に離れてくれない。哲哉もそいつの言葉に言いくるめられて及び腰になってしまったりしてるし〜。でもこの哲哉のいいところは、そのやられ気味の時もそれ以外の時も結局は自分の気持ちに正直だってところ。言われて迷うのも実際自分の気持ちが分かっていなかったからで。相手に言い負かされないようその場の方便を言ったり出来ないんだろうなって。心を変にねじ曲げたりしていない。そして気持ちを自覚したら潔くって。そんな哲哉の行動が読んでいて気持ちいいですね。
そしたら遠山は哲哉に救ってるだけかっていうとそうじゃなくて。哲哉に勇気づけられて、最終的には自発的に動いてけじめをつけてしまう行動力がありました。久我さんの書かれる人物ってそういう肝心な所で思い切りのいい行動を取れる強さを持っていて、そんなところが私は好きなんだろうなぁ。今回は攻をオトコマエに〜と後書きに書かれていましたが、それってこういう潔さを持ってる部分を指してるのかな。オトコマエと言われて連想すると、なんとなくガタイがよくて包容力のある人を思い浮かべてしまうのですが(苦笑)、でも容姿的にはそのイメージと違うけど、持っている包容力はオトコマエに通じていますね。
後半は遠山視点からのお話でしたが、こちらは恋人な関係になってからなので、とてもラブラブな雰囲気たっぷりでニヤニヤしっぱなしでした〜。たこ焼きがおかずかどうかなんて、そんなことで喧嘩できる仲の良さがすっごい微笑ましくってvでもそんなふわふわした気持ちと同時に不安もあって、その不安から来る焦燥感に苦しむ姿には思わず胸がぎゅっとなっちゃいました。
あと、久我さんと言えば関西弁キャラですね。ですが今回は攻の哲哉だけがそうでその他のキャラは標準語でした。私自身は北陸人で関西弁をよく知ってるわけじゃないので間違ったニュアンスで読んでいる部分もあるのかもしれませんが、久我さんの関西弁を話すキャラがとてもあったかい人達で気に入っています。でもこの作品を読んで、話し方が違っても同じ作者から生み出されるものなんだもん、やっぱり優しさは共通して感じられるなぁと思いました。でも関西弁でその場の雰囲気を明るくしたりしてくれる会話がとても好きなのは変わりありませんね。まぁ方言について書くこと自体自分が方言についての偏見ぽいものを持っているとも言えるので、あまり書かない方がいいのかな〜とか思ったりするんですが;
最後に。この作品はやしきゆかりさんの挿絵がイメージにぴったりでした〜♪遠山の可愛らしさとか哲哉と接しているときのあどけない感じとか。久我さんの作品って、挿絵の方が変わっても毎度イメージにすごく合ってるなぁって思うことが多いです。私が単純なだけ?でも本当にぴったりだと思えるんですよ。すごい。挿絵を誰にするかってどなたが決められているんでしょう。作者の意見はあるかもしれませんけど、編集者の方なのかなぁ。気になります・・・。
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貧乏苦学生の哲哉とお金持ちの息子な遠山のお話でした。2人は同じ大学に通っているけどこれまで全く共通点はなく。それが、哲哉が恋人に振られてやけ酒飲んでた時、たまたま隣に居合わせた遠山に絡んでしまったのが運命の出会い(笑)だったのですね〜。
初めは遠山の心の弱い部分にイライラなんかもしたんですよね。でも、妻子持ちの典之との関係が分かってきて。放っておけない、という哲哉のうちから湧き出る感情がすんなり自分も納得できるくらい遠山の危うさが出ていました。そんな遠山が哲哉になつく様子がとてもとても可愛らしくて。寒さに震えてた捨て猫を拾って看病してる感じだわ〜なぁんて。近づいてきてくれると可愛くてたまらない、でもこんな臆病になった過去を考えると切ない、みたいな感覚も似てるというか。
とにかく今回は遠山のつきあっている人というのが嫌な奴でして〜。しかも姑息なので簡単に離れてくれない。哲哉もそいつの言葉に言いくるめられて及び腰になってしまったりしてるし〜。でもこの哲哉のいいところは、そのやられ気味の時もそれ以外の時も結局は自分の気持ちに正直だってところ。言われて迷うのも実際自分の気持ちが分かっていなかったからで。相手に言い負かされないようその場の方便を言ったり出来ないんだろうなって。心を変にねじ曲げたりしていない。そして気持ちを自覚したら潔くって。そんな哲哉の行動が読んでいて気持ちいいですね。
そしたら遠山は哲哉に救ってるだけかっていうとそうじゃなくて。哲哉に勇気づけられて、最終的には自発的に動いてけじめをつけてしまう行動力がありました。久我さんの書かれる人物ってそういう肝心な所で思い切りのいい行動を取れる強さを持っていて、そんなところが私は好きなんだろうなぁ。今回は攻をオトコマエに〜と後書きに書かれていましたが、それってこういう潔さを持ってる部分を指してるのかな。オトコマエと言われて連想すると、なんとなくガタイがよくて包容力のある人を思い浮かべてしまうのですが(苦笑)、でも容姿的にはそのイメージと違うけど、持っている包容力はオトコマエに通じていますね。
後半は遠山視点からのお話でしたが、こちらは恋人な関係になってからなので、とてもラブラブな雰囲気たっぷりでニヤニヤしっぱなしでした〜。たこ焼きがおかずかどうかなんて、そんなことで喧嘩できる仲の良さがすっごい微笑ましくってvでもそんなふわふわした気持ちと同時に不安もあって、その不安から来る焦燥感に苦しむ姿には思わず胸がぎゅっとなっちゃいました。
あと、久我さんと言えば関西弁キャラですね。ですが今回は攻の哲哉だけがそうでその他のキャラは標準語でした。私自身は北陸人で関西弁をよく知ってるわけじゃないので間違ったニュアンスで読んでいる部分もあるのかもしれませんが、久我さんの関西弁を話すキャラがとてもあったかい人達で気に入っています。でもこの作品を読んで、話し方が違っても同じ作者から生み出されるものなんだもん、やっぱり優しさは共通して感じられるなぁと思いました。でも関西弁でその場の雰囲気を明るくしたりしてくれる会話がとても好きなのは変わりありませんね。まぁ方言について書くこと自体自分が方言についての偏見ぽいものを持っているとも言えるので、あまり書かない方がいいのかな〜とか思ったりするんですが;
最後に。この作品はやしきゆかりさんの挿絵がイメージにぴったりでした〜♪遠山の可愛らしさとか哲哉と接しているときのあどけない感じとか。久我さんの作品って、挿絵の方が変わっても毎度イメージにすごく合ってるなぁって思うことが多いです。私が単純なだけ?でも本当にぴったりだと思えるんですよ。すごい。挿絵を誰にするかってどなたが決められているんでしょう。作者の意見はあるかもしれませんけど、編集者の方なのかなぁ。気になります・・・。
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![]() | 落花の雪に踏み迷う 久我有加 /cut 門地かおり ディアプラス文庫 2005-06-10 ★★★★★☆☆☆☆ |
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時代もの(大正)です。基本的に現代以外は敬遠してしまう私ですが、ほとんど久我さん目当てで雑誌も買ってしまうようになっている私のこと。どんな設定だろうと嬉々として読み始めました。現代ではなく時代ものなので、いつもなら引っかかりを感じてしまうだろうお金持ち設定なども気にならず。
これまでの作品はやさしい暖かい雰囲気が感じられるものが多かったのですが、今回はシリアスな雰囲気の漂うお話でした。廉は2年前に達臣に裏切られた過去を持っており、そのことで今も傷ついた心を抱えていて。もう忘れようと決意したところで、紹介人として訪れた貧しい山村で達臣と再会するのです。
廉と達臣の出会いから破られた約束の日までと、山村で再会してからとが交互に書かれていて、読み進むにつれて廉の達臣に焦がれる想いがすごく伝わってきて胸がぎゅうっと締め付けられました。約束の場所でずっとずっと待ち続ける廉の姿なんてもう切なくて切なくって。そして。自分の血で達臣の頬を余計に汚してしまったと焦っている廉には本当にたまらなくなって涙が出てしまいます。2人が引き裂かれた経緯も、芸妓だった母親のことがあったからこそ当時の関係者達は過剰になってしまったんだなぁと思うと、ただ身分違いだったりでのことでない分、彼らの周囲の人達の複雑な心境も感じられてよかったなぁと思いました。でも血の繋がりについては読まれる人によってはNGかもしれないなぁ。でも現実世界ではないので私は別に気になりませんでしたが。あ、でも2人とも関係ないと言いつつ、書き下ろしの方で背徳感が〜という描写があったのはちょっと気になったかな。
後半の「胡蝶の夢に浮き泊まる」は2人が結ばれてからのお話ですが、すぐに甘い雰囲気にはならず、今度は、達臣の廉への過保護さと廉以外の人間への非情さに廉は悩まされてしまうのですね。花街で弁天として鍛えられていて、見た目とは違う強さを持っている廉は、冷酷さを持つ故に敵を作りやすい達臣を、傷つけようとする者達から守りたい。なのに、達臣は異常なまでに廉を屋敷から出そうとしない。愛情は感じる、けれども、側にいて守りたいという気持ちを分かってくれない。そんな廉のもどかしい気持ちがひしひしと感じられました。
お気に入り度からいくと前作「スピードをあげろ」が一番なので、それより多い星の数は甘いような気もするけれど(苦笑)、表題作が本当にすごく切なくて泣けるのでこれでいいかな、と。
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これまでの作品はやさしい暖かい雰囲気が感じられるものが多かったのですが、今回はシリアスな雰囲気の漂うお話でした。廉は2年前に達臣に裏切られた過去を持っており、そのことで今も傷ついた心を抱えていて。もう忘れようと決意したところで、紹介人として訪れた貧しい山村で達臣と再会するのです。
廉と達臣の出会いから破られた約束の日までと、山村で再会してからとが交互に書かれていて、読み進むにつれて廉の達臣に焦がれる想いがすごく伝わってきて胸がぎゅうっと締め付けられました。約束の場所でずっとずっと待ち続ける廉の姿なんてもう切なくて切なくって。そして。自分の血で達臣の頬を余計に汚してしまったと焦っている廉には本当にたまらなくなって涙が出てしまいます。2人が引き裂かれた経緯も、芸妓だった母親のことがあったからこそ当時の関係者達は過剰になってしまったんだなぁと思うと、ただ身分違いだったりでのことでない分、彼らの周囲の人達の複雑な心境も感じられてよかったなぁと思いました。でも血の繋がりについては読まれる人によってはNGかもしれないなぁ。でも現実世界ではないので私は別に気になりませんでしたが。あ、でも2人とも関係ないと言いつつ、書き下ろしの方で背徳感が〜という描写があったのはちょっと気になったかな。
後半の「胡蝶の夢に浮き泊まる」は2人が結ばれてからのお話ですが、すぐに甘い雰囲気にはならず、今度は、達臣の廉への過保護さと廉以外の人間への非情さに廉は悩まされてしまうのですね。花街で弁天として鍛えられていて、見た目とは違う強さを持っている廉は、冷酷さを持つ故に敵を作りやすい達臣を、傷つけようとする者達から守りたい。なのに、達臣は異常なまでに廉を屋敷から出そうとしない。愛情は感じる、けれども、側にいて守りたいという気持ちを分かってくれない。そんな廉のもどかしい気持ちがひしひしと感じられました。
お気に入り度からいくと前作「スピードをあげろ」が一番なので、それより多い星の数は甘いような気もするけれど(苦笑)、表題作が本当にすごく切なくて泣けるのでこれでいいかな、と。
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