 | 夏休みには遅すぎる 菱沢九月 /cut 山田ユギ キャラ文庫 2005-10-27
★★★★★☆☆ |
>> 続きを読む
後書きを見たら、主人公の覚(さとる)が石川生まれと書いてある。私は石川出身・在住なので、つい誘われてしまいました。そして上條さんの「SEX」の話題もあって嬉しかった〜。好きなんです。だからか、犯罪者は南へ、という感覚は私もそうです。でも傷心旅行は北なイメージ。
いつものごとく挿絵を先に見た私は(苦笑)、ほのぼのラブラブ逃避な温泉旅行という先入観を持ってしまいました。そしたら結構暗い感じの部分もあったし、強姦っぽい感じもあって・・・。っぽいっていうか、覚が倉島のこと許してしまってるから問題にならないだけで、やってたことはしっかり言葉そのままだよね。
覚は最初の神経質で気弱な性格から、倉島と一緒に旅したことで何か吹っ切れたなぁ、前向きになれたなぁって思えました。でも、倉島の印象はだんだん降下していっちゃった。覚の思い出の中の倉島の良いイメージからスタートだったのもあるかもしれないけど、いくら傷ついているからって言ってもあそこまで覚に怒りを転嫁しちゃった倉島は感心しません。母親への愛情が深かっただけショックが強い。それはわかる(結構異常なくらいに見えたけど)。でも、覚の思い出の中の倉島は、覚を包んでくれるような温かさと包容力がある人物に見えた。だから覚は側にいると安心できたんだろうって思ったのに。それがあの行動のせいで、そう思った気持ちが崩されちゃったのが一番残念だったかも。
でも一見冷酷そうな正敬さんは結構好きかも〜。正敬さんは、見た目とのギャップがあるのがいいよね。実は結構熱い人なんだろうな(笑)ただ1つ。最後の覚の転職な展開が、倉島目当てで強引にってのが覚の人格を無視してるみたいで気にはなるんだけどね。
しかし、ユギさんの挿絵効果は今回も絶好調。上で不満をタラタラ流してしまった私ですが、挿絵からのイメージのおかげで、どのキャラも嫌いにまではならなかったんだよね〜。覚はもともと幻滅もしてないので好きなままですが。表紙のスーツ姿とか好き〜(眼鏡は良いですなぁ)。
<< 閉じる
 | 小説家は懺悔する 菱沢九月 /cut 高久尚子 キャラ文庫 2005-03-26
★★★★★☆☆ |
>> 続きを読む
作家×家政夫というカップリング。普通は滅多になさそうなのに、BL界では結構目につくようになりましたよね(苦笑)でも作家とか芸術家とか出てくるのに弱いので、これも思わず買ってしまったのでした。
オビやあらすじを見ると、小説のネタのために抱く・・・ってことが書かれていたんですよ。だからネタ目的で抱き合ってるうちに〜という展開なのかしらと思っていたら、予想外に一目惚れ的な展開でした。確かにネタに〜という表現はあるんだけど、それよりも2人の抱えてる傷の方に重点を置いて書かれていたように感じました。
律は男にすべて依存してるような感じで、そういう人ってちょっとなぁ・・・と思うのですが、そんな人間なのに側に甲斐甲斐しく面倒見てくれる親友がいるのですよ。私には過剰に思えるほどの世話焼きで、だけど恋愛感情なしだなんて勿体ない話だなぁ(笑)でも佐々原とくっついてしまった時に嫉妬めいた部分も見えたりしたので、それだけでよしとしましょう。ってそれも親の心境に近いか・・・。律には克己がいて、佐々原には匡史さんがいて。その繋がりでの家政夫職なんですが。この登場人物のなかで一番の食わせ者は匡史ですね。いつも絶やさぬ微笑みの顔から予想せぬ毒舌と悪知恵が〜という感じでしょうか。好きです。奥さんと子どもいるのに〜。彼が何を思って佐々原と接しているのかとか秘話っぽいのを見てみたい気分になりました。
佐々原の方は何考えてるのかイマイチ掴めない感じではあったのですが、律が出ていってしまった後の荒れようを見て初めて人間くさいものを感じて親しみをもてました。そういう面とか見せてくれると可愛いなぁって思っちゃいますよね(笑) そこらへんの一幕はそれまでとは変わって激しい感情が見れたりで、なかなか盛り上がりがあったし楽しめたと思います。
<< 閉じる